土用の丑=うなぎ、という呪縛
幕末の平賀源内の時代とは違う!!
幕末の江戸。
夏場に売れないウナギをアピールするために始めた
「土用の丑の日=ウナギを食べる日」
そろそろ、日本人たちは
この呪縛から解放されてもいい時期なんだと思う。
ウナギの本当の旬は、秋から冬。
これ、残念なことに意外と知られていない。
天然ウナギは、毎年5月頃から獲れ始める。
年末12月には漁が終了するので、旬は8~12月といわれている。
水温が下がり始める10月頃に、冬眠に備えて栄養をたくさん蓄える。
5~12年ほど、川や湖で成長して、
産卵のために川を下り始める「下りウナギ」も相当おいしい。
味の特徴も、養殖ものとは全く異なる。
・ほどよく脂がまわり、あっさり淡泊で、脂くどさがない。
・ふくよかで身が厚く、味も香りもとてもよい。
・身も味も力強く、一匹一匹に味わいが異なる。
・弾力があるのに、小骨が気にならない
などなど。。。じゅるり。。。笑
一方養殖ウナギは、夏の土用に併せて育てるので、
一般的な旬が、5~8月頃と言われている。
ビニールハウスの中、徹底管理されて育てられるので
天然物のような味にばらつきはない。
要は、通年おいしく食べられる、ということになる。
てことは、だ
この殺人的酷暑といわれる昨今、無理してウナギを食べるよりも
がっつりいきたければ、焼き肉。
さっぱりいきたければ、夏野菜やかき氷
などなど・・・
夏の旬を戴いてみる、というのはどうだろうか。
食で季節を感じる生活をすることができたなら
もっともっと、
日本の風土を愛せるように
なるんじゃないだろうか。。。
今日のピックアップ記事は、
ウナギ枯渇問題と日本人の働き方について。
「命の有限性」をこんな風に考えられたなら
働く人たちの命も時間も、
そして、ウナギの漁獲や生産も、
もっともっと変えていくことができるはず。。。